計器飛行ロング・クロスカントリー2

1日に10時間近く飛ぶことを、しかもフード(外界との視界を遮る目隠しみたいな物)を被って計器飛行で飛ぶことを最初は軽く考えていました。

Hood

考えていたことは『やり抜くこと』だけ。

今思えば無茶な話です。有視界飛行で2時間飛べばそれなりに疲れますから。

いよいよ当日の朝を迎えました。離陸は朝7:30と決めました、順調に行けば第1番目の目標地点のユージーンまで4時間、アルタネート(天候不順や不意の事態に備えて降りる代替空港)はルート上に沢山あります。ロングレンジのセスナ172なので余裕で6時間は飛べます。

朝6時に空港へ行きFSS(フライトサービスステーション)へ電話し、エンルートの天候を1000Feet毎に確認、メモを取ります。多少の向かい風で快晴、アクチュアルなIFR飛行にはならないようです。

一通りの手順を終えて教官と、同乗者(帰路をこの同乗者2人で分けて飛びます)をまちます。

教官とのブリーフィングを終え、フライトバッグ、水筒、軽いスナックを持って機に乗り込みます。

7:35 エンジンスタート。ほぼ予定通りです。管制塔からIFRの許可はランナップエリアで貰うことにしてタクシング中に各計器のチェックを行います。

ランナップエリアでクリアランス・コピーの準備が出来たと管制塔にコンタクト。朝の出勤時間なのでベイエリアはエアライナーの離発着で混雑している時間帯。クリアランスも結構あちらコチラへと振られる内容でした。

chart

クリアランスをリードバック、タワーから『Read back is correct, advice when you ready』と返信。
『We are ready now』と返すとすぐに『Clear for Take Off Runway 26 Right,

と返ってきました。
『Clear for Take Off Runway 26 Right』と返し機を滑走路にアラインさせ、エンジンを吹かし操縦桿を引こうとした時、隣の教官が僕のフードをおもむろに下げました。

もう外は見えません。そのまま操縦桿を引き機を浮かせます。上昇後500Feetに達するとタワーから『Contact Bay Departure, Good Luck!』管制官も僕がシアトルに向かうのをファイルしたプランで知っているからです。

つづく

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