アメリカの優先順位

 

空の上の飛行機の優先順位のお話です。

 前述の通り僕はパイロットです。

 とはいっても軽飛行機のパイロットでセスナ(日本では軽飛行機を総称してセスナと呼んでいますが、これは間違い。 セスナは固有名詞でセスナ社の飛行機のことをいいます)を操縦します。


 日本でもちょくちょく飛んでいますが 日本では大型機が優先、小型軽飛行機はとにかく邪魔者扱いされます。 (管制官にも依りますが…)


 特に以前の名古屋空港(今は愛知県営名古屋飛行場)では先に管制圏に入っているのにジャンボ等の大型機にその優先権を奪われ 上空で待機させられることが非常に多くありました。


 アメリカでは…


 随分昔の話になりますが 航空無線を地上で聞いているときに偶然聞けたパイロットと管制官のやりとりのお話です。


 その時、サンフランシスコ空港へ着陸しようと1機の小型機が近づいていました。 


 実はサンフランシスコ空港は世界でも有数な超多忙な空港です。


 成田が忙しい、忙しいといわれていますが そんなの全く比べ物になりません。


 その超多忙な管制官にとっては、スピードも遅くパイロットの技量もわからない軽飛行機を誘導するのには手間がかかりますし 鬱陶しい存在だと思います。


 そこへルフトハンザのジャンボ機がやって来ました。


 長旅の疲れからなのかジャンボ機のパイロットは通常より早いスピードで空港へ向かっていたようです。



 管制官から
   『スピードを落とせ、先にセスナを着陸させる』 とジャンボ機に指示が飛びました。



 するとジャンボ機から
   『こちらが先に着陸したいので セスナをどかせ。』  と返信。



 管制官から
   『セスナに優先権がある。スピードを落とせ。』 



 ジャンボ機から
   『こっちは長旅で疲れているんだ、先に着陸させろ。』 



 そんなやりとりの間にも ジャンボ機はどんどん空港に近づいています。



 すると管制官は セスナ機に向かって
  『セスナ機へ、風○○の方向 強さ○○ ○○滑走路への着陸を許可する』 



 続いて ジャンボ機へ
  『ルフトハンザ○○便 ゴー・アラウンド(着陸をやり直せ)』 



 ジャンボ機からすぐ返信がありました。



  『ジャンボがUターンするのに1万ドルもかかるんだぞ!!』 



 すると管制官
  『Just Show me $20,000 Turn (じゃあ、2万ドルのターンを私に見せて頂戴ね)』 



 ジャンボ機は管制官に負けてしぶしぶ着陸のやり直しをしたのでした。




 カッコよかったな~ あのサンフランシスコの女性の管制官!!

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